言い換えれば、お客様はどのようにして施工リスクを避けるかということです。確かに、職人に直接頼むのは安くていいと思います。しかし、リスクは伴います。ほんとうに腕がいいかどうかです。職人は一元のお客様とは仕事をしたくないのです。そもそも寸法、価格、人工、施工管理などいちいち説明するのは嫌いです。さらに、一元のお客様は支払いが滞ることも考えられ、仕方なく引き受けるのです。まして、その一元のお客様がリフォーム会社であれば尚更です。そんな疑心暗鬼の中で仕事を依頼するのは双方ともリスクが伴います。
しかし、リフォーム会社に頼んでも同じことではないですか。そのリフォーム会社がほんとうに腕のいい職人を連れてくるかということです。
そこで、リフォーム会社の経営者を見ることです。その人がこの問題にどのように取り組んでいるか。それを聞き、その方法におけるリスクを分析して安全性を検証します。それで信用できるかどうかを判断するしかありません。ここで大事なことは営業マンではなく、経営者だということです。経営者は会社の責任者であるから逃げ出すことはあり得ません。その責任者がどういう考え方をしているか、いろいろ質問して確かめ、その人の性格も含め判断することが大切です。部長だろうが、課長だろうが、担当だろうが社員は責任を取りきれるものではありません。
よく、「うちは下請けでなく社員が工事します」からという台詞もリスクはあります。その社員が下手だったり、入社ばかりの駆け出しだったらどうしますか。一見、社員だと外注しないので安く良い工事をしそうですが、そこに騙されないようにしなくては。 |
